岩の上の氷：氷河を救おうとする試みが倫理の壁にぶつかる

大好きなものが傷つけられているのを見ると、助けてあげたくなるものです。

レスリー・フィールドさんは2016年、グレイシャー国立公園のグリンネル氷河​​へハイキングしていたとき、ハイキングを先導していたレンジャーから、その年、近くのジェム氷河が正式に永久雪原に降格されたことを告げられた――ジェム氷河はもう動かなくなっており、したがってもはや氷河ではない、と告げられた。 気温の上昇、太陽光を吸収するすす、降雪量の減少が組み合わさって、公園の氷原が絶滅に追い込まれていました。

「それをきっかけに、自分に何ができるかを真剣に考えるようになりました」とフィールドは語った。 「私は発明家です。 2006 年以来、私は反射する氷の消失を観察してきました。 その反射率を取り戻すのに十分安全な反射材とはどのようなものでしょうか?」

氷河の縮小は多くの観察者を驚かせた。 2017 年の USGS 報告書には、「気温の上昇により氷の融解が促進されると、これらの小さな氷河は、その面積が大きく変化することなく、まず厚さと体積が減少しました。 これらの小さな氷河が薄くなるにつれて、氷が溶け続けたため、氷河はベンチの端から後退してしまいました。 したがって、1998 年から 2005 年のような期間にこれらの小さな氷河の面積が比較的最小限に減少したことは、必ずしも氷の損失がほとんどなかったことを示すものではありません。」

ブライト・アイス・イニシアチブの創設者レスリー・フィールド氏は、2017年にアイスランドの氷河を探索しているところだが、極地の氷塊や山岳氷河の融解を遅らせる方法として、微細なガラス球を使って極地の氷塊や山岳氷河を断熱することを提案している。

たとえば、その期間のグリンネル氷河​​では、その境界縁が約 5.6% 縮小しました。 しかし、その氷の量、つまり盆地で粉砕される凍った水の量は、1850 年のわずか 10% です。1938 年にグールド山の頂上から撮影された写真には、圏谷全体が氷で満たされていることが示されています。 1981 年に撮影された同じショットには、カール盆地の約 3 分の 1 を占めるアッパー グリンネル湖の外観が示されています。 1988 年には湖が面積の半分以上を占めていました。 2005 年の同じ場所からの画像には、アッパー グリンネル湖の乳白色の水がボウルの大部分を覆い、南縁からは薄い氷の棚が突き出ているだけです。

言い換えれば、1980 年代にグリンネル氷河​​を子供の頃に見た人は、大学を卒業するまでに氷から湖に変わるのを経験したということです。

カリフォルニア大学バークレー校で電気工学の博士号を取得し、MIT で化学工学の修士号を取得したフィールドは、2006 年に氷の保存に興味を持ちました。彼女は Ice911 Research という非営利団体を設立しました。この団体は後に北極氷プロジェクトに改名されました。 その使命は、氷上の反射率を高めるためのアイデアを評価することでした。 彼女は海氷が出発点になるだろうと考えた。

この小さな湖には氷山が浮かんでおり、現在はグールド山の下にあるグリンネル氷河​​の盆地のほとんどを埋めています。 20 世紀半ばになっても、地球温暖化によって氷原が分離されるまでは、左上のサラマンダー氷河はまだグリンネルとつながっていました。

2022 年、北極は地球全体の 4 倍の速さで温暖化していました。 北極を囲む流氷が溶けると、海が露出します。 開いた水は氷よりもアルベド (光を反射する能力) がはるかに低いため、太陽光からより多くの熱を吸収します。 これにより水が温まり、より多くの氷が溶け、より多くの水が露出し、シャンプーボトルのフィードバックループが形成され、すすぎと無限の繰り返しが行われます。

北極氷プロジェクトは、北極の氷の流れの上に微小なガラス球を塵のように散布する計画を策定した。 光沢のある微小球は、純粋な雪とほぼ同じ量の太陽光を反射し、雪よりも暗い氷よりもかなり多くの太陽光を反射します。 これにより氷が断熱され、崩壊が遅くなります。

このガラス球は直径約 60 ミクロンで、化粧品や医薬品の結合剤や充填剤など、20 以上の既存の商業用途に使用されています。 これらは主にシリコンで作られており、同様のプラスチック素材よりもはるかに化学的に不活性です。 親水性なので水や氷にくっつきます。

「外洋と複数年にわたる海氷の間のアルベドの変化は大きい」とフィールド氏は言う。 レバレッジについて考えているのであれば、これはすべてレバレッジに関するものです。 それが鍵になるかもしれない。」